二十四方位の吉方位と凶方位
【吉方位の神様】
歳徳神(としとくじん)は、陰陽道でその年の福徳を司る、つまりその年を守護する神様です。
歳徳神の意味・特徴
歳徳神は、元旦に新年の幸せをもたらすために高い山から降りてきて家々を訪ねることから、年神様(としがみさま)・正月様とも呼ばれています。
農作を守護する田の神であり家を守護する祖霊ともされ、1年の幸福をもたらす力を与えてくれるため、各家庭では正月に門松を立てたりしめ縄を張ったりして歳徳神を家の中にお迎えします。
滞在中のおもてなしとして鏡餅を飾ったりおせち料理を準備したり神棚にお供えをしたりする古くからの習わしがあり、その期間が松の内です。
昔の人は祖先の霊が田の神や山の神になり、正月には年神となって子孫の繁栄を見守ってくれるのだと考えていました。
ほとんどの暦では王妃のような女神の姿で描かれていますが、神話に出てくる大年神は男神で翁の姿をしているとされており、民間信仰では男女の神としています。
恵方について
恵方(えほう)とは、年の初めに祀る歳徳神のいる方向のことでその年が開運となる方角です。
方位吉凶図には「あき方」「明きの方」とも記載され、歳徳神がいる方向の神社仏閣へ初詣(恵方参り)をすれば、その1年は安泰で何事も成就するとされています。
節分に恵方巻きを丸かじりするために向かう方角も同じ方向です。
昔は歳徳神が訪れる方角を指していましたが、後にその年に歳徳神が所在する方位に変わりました。
歳徳神のいる恵方はすべてのことに対して吉で、その人の九星の本命星と同じ方角が重なると、その年はより縁起がよい大吉です。
ただし、金神や歳破神などの凶神と同じ位置になると凶方位に変わります。
歳徳神のいる方位(恵方)
歳徳神のいる恵方は、その年の十干で決まります。
例えば「甲子」の年にあたる場合は、甲(きのえ)が使われます。
子(ねずみ)は十二支の部分で、恵方の算出には使われません。
甲・己の年:甲(寅・卯の中間 東北東と真東の間)
乙・庚の年:庚(申・酉の中間 西南西と真西の間)
丙・辛の年:丙(巳・午の中間 南南東と真南の間)
丁・壬の年:壬(亥・子の中間 北北西と真北の間)
戊・癸の年:丙(巳・午の中間 南南東と真南の間)
太歳神(たいさいじん)は、陰陽道における8人の方位神「八将神」の1人であり、同じ八将神の1人である太陰神の夫ともされています。
代表的な3つの吉神の1人で君主的な立場にあり、八方に影響力をもつとされています。
太歳神の特徴・吉凶
太歳神は木星(歳星)の精とされ、四季において万物の生成・成育を司る吉神です。
太歳神の位置する方位に向かって樹木や草木等を植えつけることなどは吉ですが、樹木の伐採や草刈りなどは凶となります。
君主的な立場にあることから、訴訟や談判などの争いごとや葬儀・解体などは厄災に遭うとされますが、家屋の建築や増改築、移転、貯蓄、結婚、就職などは大吉です。
ただし場合によって、太歳神には凶神の作用が働くことがあります。
詳しくは後述する「八将神」をご参照ください。
太歳神のいる方角
太歳神のいる方位は、その年の十二支と同じ方角で1年間その方位を吉方とします。
歳禄神(さいろくしん)は、歳徳神・太歳神と並ぶ3大吉神で1年間の吉福をつかさどる吉神です。
歳禄神の吉凶
歳禄神のいる方向に向かって土を動かしたり縁談を進めたりするほか、商談や旅行・結婚・開店・相談事などはすべて成就し、大成功を収めるといわれています。
歳禄神のいる方位
その年の十干に従い、十二支に位置します。
歳枝徳(さいしとく)は、吉方位の1つで万事に吉とされ、災いを救い弱気を助ける吉神です。
歳枝徳のいる方位
歳枝徳のいる方位はその年の十二支によって決まり、太歳神の方位から5年先の十二支の方位に位置しています。
子の年:巳の方角
丑の年:午の方角
寅の年:未の方角
卯の年:申の方角
辰の年:酉の方角
未の年:戊の方角
午の年:亥の方角
未の年:子の方角
申の年:丑の方角
酉の年:寅の方角
戌の年:卯の方角
亥の年:辰の方角
歳徳合(としとくごう)は、歳徳神と並ぶ吉神で万事に吉で忌むことがない吉方位の1つです。
歳徳神が陽(剛)であるのに対して、歳徳合は陰(柔)で私的なことや内輪のことにとくに吉です。
天徳(てんとく)は、吉方位の1つで太陽神で火の神であるため、万物の育成に徳がありすべてにおいて大吉です。
天徳のいる方位に向かって物事を起こせば、福を招き運を開きます。
6つある方殺以外の凶神であれば、どの凶神と重なっても凶の力を打ち消して吉です。
天徳のいる方位は年単位の運行と月単位の運行がありますが、十二支で決まります。
天徳合(てんとくごう)は、天徳よりも格下の吉方位で、後述する月徳合と同じ性質です。
多くの凶殺を解消し、天徳合のいる方位に向かって行動を起こすと幸福が得られるとされます。
天徳合のいる方位は十二支で決まりますが、2月・5月・8月・11月にはありません。
月徳(げっとく)は、その月の福を司り凶殺を制し福をもたらす吉神です。
月の神で悪を消滅させ百事に用いて吉のため、多くの悪が解消され福を集めるとされています。
月徳合(げっとくごう)は、百事に用いて吉とされ多くの福が集まる吉方位の1つです。
多くの悪が解消される吉神ですが、月徳よりも作用は弱くなります。
天道(てんどう)は、天地自然の理に従う方位を基準としている吉方位の1つです。
結婚・移転・旅行などすべてに大吉とされ、天徳・月徳と同じ方位にあるとさらに吉が増します。
生気(せいき)は、「生気方(せいきかた)」を略した吉方位の1つです。
万物の生成・育成の徳を備えていることから、育ったり増えたりしてよいものについては何事にも吉となります。
生気の方位に向かって座ったり寝起きしたりすると病を避けられるとされ、医薬を求めるのも吉です。
奏書(そうしょ)は、3大吉神の1つで八将神の1つでもある太歳神の秘書とされる吉方位の1つです。
常に太歳神の身近にあることから、善事を行うと大吉とされます。
ただし、奏書のいる方位に向かって土を動かすのは凶です。
博士(はくし)は「はかせ」とも読み、奏書とは反対側の方位に位置する吉方位の1つです。
万事において吉とされますが、植木・造営・井戸掘りなど土を動かすことには凶です。
【凶方位の神様】
その年の凶方位にいる凶神には、神殺(しんさつ)と方殺(ほうさつ)の2つに分かれ、どちらにも属さない他の凶神もいます。江戸時代より暦に記載されるようになり、庶民の間で大流行したとされています。
神殺(しんさつ)は、金神・八将神の凶神が位置する方角のことです。
金神(こんじん)
巡金神・大金神・姫金神(めぐりこんじん・だいこんじん・ひめこんじん)
八将神(はっしょうじん):太歳神・大将軍・大陰神・歳刑神・歳破神・歳殺神・黄幡神・豹尾神
方殺
方殺(ほうさつ)は、凶となる方位のことです。
本命殺・本命的殺・五黄殺・暗剣殺・歳破・月破という6つの凶方神で構成されることから、一般に「六大凶殺」とも呼ばれます。
本命殺(ほんみょうさつ)
本命的殺(ほんみょうてきさつ)
五黄殺(ごおうさつ)
暗剣殺(あんけんさつ)
歳破(さいは)
月破(げっぱ)
その他の凶神
神殺と方殺に属さないその他の凶神は、方位吉凶図(八角形)の中に小さな文字で書かれている凶神の説明です。
六大凶殺(方殺)よりは格が下がるため、凶の力も少し軽くなります。
鬼門(きもん)
都天殺(とてんさつ)
白虎(びゃっこ)
死符(しふ)
病符(びょうふ)
劫殺・災殺(ごうさつ・さいさつ)
蚕室(さんしつ)
小児殺(しょうにさつ)
日遊神(にちゆうしん)
神殺①金神
金神(こんじん)は、戦争・早魃・疫病など殺伐を司る大凶神です。
金神の特徴・吉凶
吉神である歳徳神とは正反対の方位に位置し、この方位を犯すと「七殺(しちさつ)」といって家族7人に死や災いを招くとされています。
家族の数で足りない時は近隣にまで害を及ぼすという強烈な脅威をもつ、鬼門以上に恐ろしい凶方位です。
とくに土を動かしたりすることには凶で、造作・修理・移転・旅行なども縁起が悪いとされます。
ただし金神には遊行方位と季節別の遊行日・遊行方位があり、さらに間日(まび)といって金神の方位に対して物事をしても影響を与えない日があります。
金神の遊行方位
下記の遊行方位以外は、安心して何事もできるとされます。
甲寅の日からから5日間:南の方角
丙寅の日からから5日間:西の方角
戊寅の日からから5日間:中央
庚寅の日からから5日間:北の方角
壬寅の日からから5日間:東の方角
金神の季節別における遊行日と遊行方位
下記の遊行日と遊行方位以外は安心して何事もできるとされます。
春(立春から立夏の前日まで):乙卯の日から5日間(東)
夏(立夏から立秋の前日まで):丙午の日から5日間(南)
秋(立秋から立冬の前日まで):辛酉の日から5日間(西)
冬(立冬から立春の前日まで):壬子の日から5日間(北)
金神の間日
下記の間日には物事をしても差し支えないとさえています。
春:丑の日
夏:申の日
秋:未の日
冬:酉の日
神殺②巡金神・大金神・姫金神
多くの暦には、金神が巡金神(めぐりこんじん)・太金神(だいこんじん)、姫金神(ひめこんじん)という3つの金神に分かれて掲載されていることがあり、いずれも大凶方位です。
その理由ははっきりしていませんが、多くの暦には「太金神、姫金神、巡金神」が掲載されており、いずれも大凶方位とされています。
巡金神の特徴・吉凶巡金神は元の金神です。
巡金神のいる方位では万事において凶とされ、特に修繕や動土、移転に関わることは慎むべきとされています。
大金神の特徴・吉凶
大金神は、その年によって方位が一定していて殺伐を司る大凶神です。
すべてのことに対して凶となり、とくに大金神のいる方位に向かって修繕や動土・移転は避けられます。
姫金神の特徴・吉凶
姫金神は、常に大金神と正反対の方位に位置し、大金神ほどの凶神ではありませんが同じ性質をもちます。
主に難病や盗難などに注意が必要とされています。
神殺③八将神
八将神(はっしょうじん)は、陰陽道の神様で吉凶の方位を司るとされる八神の総称です。
八大方位神(はちだいほういじん)ともいい、太歳・大将軍・大陰・歳刑・歳破・歳殺・黄幡・豹尾の8つの神を指します。
太歳神(たいさいじん)
大将軍(だいしょうぐん)
大陰神(だいおんじん)
歳刑神(さいきょうじん)
歳破神(さいはじん)
歳殺神(さいせつじん)
黄幡神(おうばんじん)
豹尾神(ひょうびじん)
暦本の最初に掲載されており、八将神のいる方位はその年の十二支によって決まります。
太歳神(たいさいじん)は、木星(歳星:さいせい)の精で四季の万物の成長を見守る吉神です。
そのため太歳神のいる方位に向かって樹木を伐採したり草木を刈り取ったりすることは慎むべきとされており、一方で花木を植えたり物を増やしたりすることは吉です。
家屋の建築や建て替え・増改築、移転・結婚・雇用なども吉ですが、訴訟事や談判、取り壊しといった破壊につながることは大凶とされています。
太歳神はその年の十二支の方位で決まり、例えば卯年には卯の方位、つまり東にいてその年の全般を司ります。
大将軍(だいしょうぐん)は、金星(太白星)の精で殺伐を司る凶神です。
本来は神様たちの軍事を司る長で、大将軍は3年間同じ方位に留まってから次の方角に移ることから「三年塞がり」ともいいます。
金神と同じく荒々しい神で、大将軍のいる方位ではとくに家屋の建て替えや増改築、移転、動土などは凶で、とくに旅行は大凶のため警戒が必要です。
しかし、春夏秋冬(立春・立夏・立秋・立冬)から各土用までの5日間だけは他の方位に移動(遊行)して留守をするため、その間は支障がないとされています。
太陰神(たいいんしん)は、土星(鎮星)の精で陰事を司る凶神です。
太歳神の妃でもあるため、太歳神の後を3年遅れて移動します。
八将神の中で唯一の女神であるため、例えば縁談や出産など女性に関すること全般で凶です。
一方で弁天信仰の影響から、大陰神のいる方位で学問や芸術に関することは大吉となります。
歳刑神(さいけいしん)は、水星(辰星)の精で土地を守護する神でありながら刑罰や殺伐を司る凶神です。
歳刑神のいる方位に向かって種まきや伐採・植え替え・動土は凶とされるため、とくに農家の人々には注意されていました。
一方で武道を修めたり破壊的な事業を営んだり、刀剣や刃物を購入したりすることは吉です。
ただし、人の道や天の道から外れていないことが大前提となります。
歳破神(さいはしん)は、大陰神と同じく土星の精で死亡と盗賊を司る凶神です。
大陰神の親戚で常に太歳神の反対側にいるため、1年のうちに破られるということから名づけられました。
方殺(六大凶殺)の歳破と同じで、歳破神のいる方位で家屋の建て替えや増改築、動土、引越し、縁談、旅行など慎むべきとされ、もしもそれを行うとその家の主を殺す、または盗難に遭うといわれています。
歳殺神(さいさつしん)は、金星(太白星)の精で殺気を司り万物を滅する凶神です。
歳刑神と同じく武器の購入や格納は吉ですが、歳殺神のいる方位に向かって移転や旅行、建築、結婚、金策は凶となります。
とくに結婚と出産は大凶とされており、これを犯すと子孫と家畜が傷つけられるといわれています。
しかし、親戚にあたる大将軍よりは軽いため少しのことであれば支障はありません。
歳殺神のいる方位は最も毒害があるとされ、五行の土に属する丑・未・辰・戌の4方位のみを巡行します。
黄幡神(おうばんしん)は、羅睺星(らこうせい)の精で太歳神の墓です。
摩利支天王の化身であるともいわれていることから土を司る凶神でもあります。
黄幡神のいる方位へ向かって建築や移転・井戸掘りなどといった土地や土に関わることや金銭・財産関係は凶です。
一方で、黄幡神のいる方位へ弓を射たり陣幕を張ったりするなど武芸に関することは吉となります。
黄幡神のいる方位は、辰・丑・戌・未の4方位にしかいません。
豹尾神(ひょうびしん)は、計都星(けいとせい)の精で黄幡神の反対側にいる凶神です。
不浄を嫌うとされていることから、豹尾神のいる方位に向かって排泄をしたり、豹という言葉から家畜を求めてはいけないとされています。
もしペットや家畜を購入すると「子孫六畜(しそんりくちく)」といって家族6人すべてが傷つけられるとされます。
家族の数で足りない時はペットや家畜、近親者にも危険がおよびます。
八将神(はっしょうじん)とは、八将軍(はっしょうぐん)、八大方位神(はちだいほういじん)ともいい、陰陽道でその年の方位の吉凶をつかさどる八つの神のこと。伊勢暦や引札暦など旧暦の暦では初めに書かれ、また方位盤に書き込まれています。【八将神とは:太歳神・大将軍・大陰神・歳刑神・歳破神・載殺神・黄幡神・豹尾神】
要するに「その年に○○をする時に悪い方角はどっち?」を示すものです。
次に具体的にその方角に向かって何をしてはいけないのか、あるいは何をするのがよいのか下記に見ていきましょう。その際、陰陽五行の五星と照らし合わせながら見ていくと、理解がより深まると思います。
方殺①本命殺
本命殺(ほんみょうさつ)は、その人の本命星(生まれ年の星)が位置する方位のことです。
本命星とは九星気学において自分の生まれた年の九星図(年盤)の中央にある星で、この本命星が年・月・日のいずれでも滞在している方位を凶方位とみなされます。
建て替えや増改築・修理・伐木・旅行・結婚・植え替え・土を動かすなどをすると、何らかの災厄をこうむります。
とくにその人自身の上に一番大きく影響することから健康を害するとされ、自分の思い違いや決断の迷いから思いがけない不幸・失敗を招き、思うようにいかないことが多いです。
方殺②本命的殺
本命的殺(ほんみょうてきさつ)は、的殺(てきさつ)ともいい、年・月・日のいずれでも本命星が位置する方位、つまり本命殺と反対側の方位のことです。
最も凶悪な方位で本命殺と同じくその人自身にさまざまな影響を与えますが、その多くは外部から思いがけなく振りかかってくるもので被害者になることもあります。
本命殺・的殺ともにその人の健康に影響を与えるとして、この方位で病院や医師を探すのは慎重すべきです。
本命的殺の方位に相剋の星があれば被害は倍増しますが、相生の星があるときは比較的軽くなります。
なお、本命星が方位吉凶図の中宮に入った場合は、本命殺および本命的殺はなくなります。
方殺③五黄殺
五黄殺(ごおうさつ)は、9つある九星のうちで一番強い星です。
本来は中宮(八角形の中央)に位置して広大な大地の徳を備えていますが、9年に1度中宮から外に出るとその方向と反対方向も凶方となります。
五黄殺はいかなる吉神の力も打ち消してしまうほど強烈とされているため、吉神がいる方位でも吉になりません。
そのため、この方位に向かって何かをするのはすべて凶です。
とくに建て替えや増改築、井戸掘りといった土を動かすことや引越しや移転、旅行は大凶とされます。
もし犯してしまうとその人の生命にかかわり、軽く済んでも家人が害をこうむるためできるだけ回避することが必要です。
方殺④暗剣殺
暗剱殺(あんけんさつ)は、五黄殺の正反対側にいる方位で暗闇の夜に不意に背後から斬りつけられるくらい怖い目に遭う大凶方位です。
五黄殺と同じくいかなる吉神の力も打ち消してしまうほど強烈で、吉神がいても吉方位にはなりません。
暗剣殺の方位に向かって建て替えや増改築、動土、修繕、伐木、移転、旅行などは控えた方がよいです。
もし暗剣殺を犯すとさまざまな災厄が降りかかって襲ってくるといわれ、とくに家の中で深刻な問題をもたらすとされています。
ただし、五黄が定位の中宮に入った年・月・日・刻に暗剱殺はありません。
方殺➄歳破
歳破(さいは)は、その年の十二支の正反対に位置する方位です。
八将神の歳破神と同じの凶方で土星の精でいかなる吉神の力も打ち消してしまい、移転や引越し、乗船・旅行・動土・結婚なども歳破神と同じく凶となります。
方殺⑥月破
月破(げっぱ)は、その月の十二支と正反対側にいる方位のことです。
歳破よりは軽いものの同じ凶の作用が働き。移転や引越し、乗船・旅行・動土・結婚なども凶となります。
他の凶神①鬼門
鬼門(きもん)は、東北の方角「艮(うしとら)」の不吉な方向のことで、方位神のように移動はしません。
鬼門の方向へ向けての引越しや造作は慎むべきとされています。
鬼が出入りする不吉な方角としてすべてにおいて厄災とされているため、昔の人は家の東北にあたる方向に「鬼門除け」といわれる神仏を祀ったり樹木を植えたりして、鬼が家の中へ出入りしないようにしていました。
鬼門除けは、屋根に猿の置物を置いたりするほか、難を転じるという南天や棘のあるヒイラギ、邪気を祓う桃の木を植えることが一般的です。
鬼門と反対側にあたる南西の方角「坤(ひつじさる)」を裏鬼門(うらきもん)といい、鬼門ほど強烈ではないとされています。
他の凶神②都天殺
都天殺(とてんさつ)は、都天(とてん)とも呼ばれ五黄殺に次ぐ凶方位です。
都天殺の方位に向かって何事においても凶で、犯せば災害をこうむるとされています。
他の凶神③白虎
白虎(びゃっこ)は、白虎神ともいい、神殺の姫金神と同格の凶方です。
婦人の出産を司る血の神で、殺伐の気が盛んであることから白虎の方位に向かって建て替えや増改築・動土は凶とされています。
なお、北は玄武・東は青龍・西は白虎・南は朱雀といった四方を守護する四神獣(四聖獣)とは異なります。
他の凶神④死符
死符(しふ)は、前年の歳破神の後に位置する凶神です。
歳破神の影響が翌年まで残るため、災いが生じるといわれています。
死符の方位に向かって井戸掘りや土を動かすこと、墓を建てることは凶で避けるべきとされています。
他の凶神➄病符
病符(びょうふ)は、前年の太歳神の後に位置する凶神です。
太歳神の影響が翌年まで残るため、災いが生じるとされています。
病符の方位に向かって新しく物事を始めると、病気や災害をこうむるとされているため注意が必要です。
他の凶神⑥劫殺・災殺
却殺(ごうさつ)・災殺(さいさつ)は、双方ともに歳殺に次ぐ凶方です。
劫殺・災殺の方位に向かって建て替えや増改築・修理・動土は凶で、これを犯すと強盗・殺傷の災いを受けるとされています。
他の凶神⑦蚕室
蚕室(さんしつ)は、八将神の1つである大将軍の妃とされる凶神で、大将軍と似ています。
蚕室の方位に向かって土を動かしたり桑の葉を収穫したりすることは凶で慎むべきとされています。
蚕室のいる方位は、その年の十二支によって方位を変えます。
他の凶神⑧小児殺
小児殺(しょうにさつ)は、小児のみに適用される月の凶方位です。
対象範囲は学童前まで・10歳未満・数え12歳以下など諸説ありますが、これを犯すと家族の中の小児に災厄が降りかかるといわれています。
例えば原因不明の病や怪我、水死、事故死などといった不祥事が発生しやすく注意が必要です。
小児殺が方位吉凶図の中宮にいる時は、修理や改築などに注意が必要とされます。
他の凶神⑨日遊神(にちゆうしん)
日遊神(にちゆうしん)は、天一神の代わりに地上に降りてくる神様です。
天一神とは方角の神様で年に6回、16日間だけ地上から天上に帰る期間があり「天一天上」といいます。
この天一天上にあたる期間は天一神に代わり、不浄を祟る日遊神が地上に滞在することから掃除の吉日とされてきました。不浄を嫌う日遊神のいる期間は、家の中をきれいにしておかないと祟りがあるとされています。
身の回りを汚すのは避け、とくにキッチンやトイレ、浴室などの水回りをきれいにしておいた方がいいです。
